FC2ブログ

IBインターナショナル・バカロレア・5

Part2では、異なったジャンルの中から作品を2つ選びます。
そして、オーラルのテストがあります。
問題はIB本部から送られてきました。
選んだ作品の中の一部を抜粋し、その部分についてのかなりつっこんだ質問が問題になります。
口頭で答えるのですが、こう君の場合はそれをテープに録音してIB本部に送り、採点してもらいました。

ここで選んだのは、次の2作品です。
檸檬 (新潮文庫)檸檬 (新潮文庫)
(1977/12)
梶井 基次郎

商品詳細を見る


新編日本古典文学全集 (58) 謡曲集 (1)新編日本古典文学全集 (58) 謡曲集 (1)
(1997/04)
不明

商品詳細を見る


梶井基次郎の『檸檬』と『桜の樹の下には』。
これらは短編小説ですので、読了するのに時間はあまりかかりませんでした。
ただ、短い文、理解するのが大変そうでした。

謡曲は、「戯曲」というジャンルになります。
これは、IBからのブックリストの中で指定されていた『隅田川』と『弱法師』の2つを選びました。
以前にも書きましたが、私の大学卒業論文が陽極を扱ったものだったので、家に謡曲集があったことも選択に影響しています。

作品を読み終わるまでは、作品そのものには触れませんでした。
授業では、小論文を書く練習を続けていました。
日本の大学入試で出された過去の問題を探して練習問題にしました。
論文の書き方を練習するつもりで、テンプレートを用意し、それに沿って書いたりもしました。
スポンサーサイト



テーマ : 海外で暮らす子供の日本語教室
ジャンル : 学校・教育

IBインターナショナル・バカロレア4

4年間にわたって取り組んできたIBのレッスンが無事に終了しました。
そこで、これまでの様子をまとめていきたいと思います。

私が初めてIBの生徒さんと一緒に勉強することになったとき、情報がほとんどありませんでした。
そこで、ここでのささやかな記録が何かの役に立つかもしれないと考えたからです。

カテゴリーにもIBの項目を増やしました。
以前に3つほどIB関係の記事がありましたので、そちらも移動させています。
少しずつですが、こう君となおちゃん、二人の生徒との4年間をまとめていけたらいいなと思っています。

まず、1人目の生徒、こう君の場合から。

IBの文学では、4つの分野で合計13冊の本を読むことになります。
Part1は世界文学の中から3作品を選びます。
その際に、作品のジャンルは統一していなければなりません。
こう君は、小説のジャンルで選びました。
選んだのは次の三冊。
蜘蛛女のキス (集英社文庫)蜘蛛女のキス (集英社文庫)
(1988/10)
マヌエル プイグマヌエル・プイグ

商品詳細を見る

蝿の王 (新潮文庫)蝿の王 (新潮文庫)
(1975/03)
ウィリアム・ゴールディング平井 正穂

商品詳細を見る

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
(1972/02)
ジョージ・オーウェル新庄 哲夫

商品詳細を見る


テーマは「閉塞した状況の中で」。
3作品のうち、少なくとも2作品を取り上げて論じなければなりません。
そこで、閉塞した状況という共通項がありながらも、刑務所の一室の中で大人の男性二人でストーリーが進んでいく「蜘蛛女のキス」と、少年たちが動き回る「蠅の王」のに作品を対比させて論じていくことにしました。
Part1では、3000字の論文を書いて提出するのです。
記述はPCのWordを利用しました。

こう君との学習は、まず作品を読まなければなりません。
そして、分析していきます。
けれども、普通の学校生活も同時進行であるので、なかなか進みませんでした。
そこで、読み終わるまでは、基本的なレトリックの学習から始めました。
短い詩を使って、比喩や倒置法、擬人化、体言止め、リフレインなどの用語と効果を練習していきました。

テーマ : 海外で暮らす子供の日本語教室
ジャンル : 学校・教育

IB(インターナショナル・バカロレア)3

さて、本を選択して届くのを待つ間に、勉強ははじめてしまいました。
といいますのも、今回この生徒の家庭教師探しは難航していたのです。
生徒の通う高校の日本語教師の先生からお電話をいただいたのですが、その時点ですでに新学期はスタートしていたのです。
お電話でお話した後、打ち合わせと言うか顔合わせが行われました。
そのときに分厚いIBからの資料を渡されました。
その中にブックリストも含まれていたのです。
生徒のこともよくわからないままに、短い時間の面談で得た情報を頼りに作品を選びました。

生徒、と書くのもなんだか変なのでM君とします。
M君はスポーツが好きな少年でした。
高校の途中からニュージーランドにきたそうです。
日本にいるときも、ニュージーランドに来てからも本はあまり読まないようでした。
特に文学作品は!
だとすると、あまり難解な作品や、構造がはっきりしていない作品は避けたほうがいいかな、と思いました。
また、全部で11冊をフルボリュームのものにすると読みきれないかもしれないとも思いました。

英語の授業で扱ったことがある作品が一つあったので、まずはそれを選びました。
また、家庭教師探しの間に一冊読んでみたと言う作品もリストに加えました。
その作品はシュールリアリズムの作品だったので、似た傾向の作品も選びました。
ふぅ。これで三冊です。

あとはもう独断と偏見です。
短編を入れたのは、全部の作品が長編ばかりだと大変だからです。
戯曲と詩はかならず選ばなければなりませんが、どちらも私の好きなものにしました。
戯曲は私が大学で専攻した分野のもの。
詩は、中学校の国語の教科書にも載っているポピュラーな詩人の作品を選びました。
これで6冊そろいました。
まだ、半分ですw

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

IB(インターナショナル・バカロレア)2

さて、それではIBの日本文学はどのような勉強をするのでしょうか。

まずは、本を選択するところから始まります。
IBからブックリストが送られてきますので、それを元に選択します。
勉強する分野は4つです。
それぞれのリストから選ばなければなりません。
現代文学は少なく、近代文学が多い印象を受けました。
安部公房、三島由紀夫あたりがかろうじて現代文学でしょうか。
リストには、古典も含まれています。
また、海外文学作品の翻訳モノも選ばなければなりません。

海外に暮らしていると、日本の書籍を入手するのも難しい場合があります。
特に、私の住むニュージーランドには日本語の書籍を扱う書店がありません。
以前は日本の古本屋さんがありましたが、それでも正統的な文学作品は、なかなか出回りません。
今回の生徒は、単身留学中でしたので、日本のご家族にリストを送付し購入してもらうことができました。
また、教える側の私は、全11冊のうち3冊手元になかったので知人のフライトアテンダントさんに頼んで購入してきてもらいました。

ほかには、amazonjpなどのインターネット書店を利用する方法もありますね。
海外発送は郵送費がかかりますが、確実に入手できると思います。

オークランド大学などの大きな図書館に行けば、本を借りることもできると思います。
ただ、2年間にわたって学習するのですから、やはり自分の本を手に入れたいところ。
ページに線をひいたり、書き込んだりもしますからね。
読むということであれば、図書館の利用も大いにすすめたいところです。

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

IB(インターナショナル・バカロレア)1

みなさんはIB(インターナショナル・バカロレア)と言う名前を聞いたことがありますか?
またまたWikipediaによると、次のように定義されています。

国際バカロレア資格(こくさい-―-しかく/International Baccalaureate)とは、スイスの財団法人 国際バカロレア機構(Organisation du Baccalaureat International) の定める教育課程を修了すると得られる資格である。初等・中等・高等の教育課程それぞれについて一定の履修基準があり、課程修了時に修了試験を受ける。英語、フランス語、スペイン語を公式教育言語として定めている。教育言語だけでなく生徒の母語の履修が必修である点で、国家が実施する教育課程とは異なる。たとえばアメリカン・スクールでは日本語は日本語を第一言語とする生徒にとって必修科目ではないが、他にも母語に相当する言語がない場合、国際バカロレアでは原則として必修科目となる。



個々の国独自の教育制度に依存しない大学入学国際資格として、世界の著名な大学を含め、122か国以上、1764の学校で認められている。2年間の教育課程には、6つの選択科目、卒業論文、「知識の理論」、教科外活動が含まれる。

日本の大学では、筑波大学、上智大学、ICU、京都大学法学部などをはじめとする大学が国際バカロレアを入学資格として認定している。 国際バカロレアのディプロマを取得したものは、大学受験では他の学生よりアドバンテージをもらえる傾向がある。しかし一方で、各大学が独自の試験を設けているため、その独自試験よりもIBディプロマを重視する理由は大学側にはなく、よってアドバンテージになるとは限らないとの見方もある。



IBプログラムは、1968年スイスジュネーブに設立された国際的な教育プログラムです。
このプログラムを通して取得できる資格は、上記のとおり、世界各国において正当な大学入学資格として認められています。
日本では1979年に文部科学省より正式に大学入学資格として認められたようです。

公式サイトは こちら☆http://www.ibo.org/

現在、私の教室ではこのIBプログラムを学習している生徒がいます。
高校で2年間のコースを選択しているわけですが、日本文学を自己学習スタイルで取っています。
私は家庭教師という立場で一緒に勉強してきました。

大学入試しか苦になるこのプログラムですが、ここで要求される力は、高校三年生のレベルを超えていると感じます。
いわゆる受験のための知識や学力ではなく、人としての深い洞察力や自分自身の哲学をもっていないとたちうちできません。
IBでは6科目を選択して学習するのですが、どの科目でも相当高いレベルが要求されているようです。
まさに、ヨーロッパの人々が理想とする完全な人、の育成を目指しているように思いました。
どこか一点ずば抜けた才能がある場合、それを思う存分伸ばして天才へ…というのはアメリカ風の考えなのかな?

テーマ : 大学受験
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

STUDIO.S日本語教室

Author:STUDIO.S日本語教室
ニュージーランドで小さな教室を開いています。
海外で暮らす子どもたちの日本語保持の方法を試行錯誤しています。
活字中毒。動物好き。
ガーデニング初心者で楽しんでいます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

教室で使っているあれこれ

教室で使っている教材・教具のご紹介をしています。これから使ってみたいものもあります。

ランキングに参加しています

よろしかったらぽちっとクリックお願いします♪励みになります☆ 人気blogランキングへ

ポイントサイト:ちょびりっち

懸賞・小遣い ちょびリッチ