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海外で日本の絵本

読み聞かせが、日本語の習得にとても有効であるということはよく言われていますね。
私自身、本が好きなので、ニュージーランドに移住する際に自分の蔵書(というほどでもないですが)はすべて持ってきました。
さらに、教室を開くにあたり、日本から送ってもらったり、一時帰国をした際に購入したり、あるいはこちらで開かれるバザーやガレージセール、クラシファイドでの売りますコーナーで、などなど、いろいろな手段で日本の絵本を手に入れてきました。
Amazonなど、インターネット上でも購入可能ですね。
教室の前のせまい廊下にはそうやって集めた本が並んでいます。
貸し出しも行っていますが、子どもたちに圧倒的に人気なのは漫画です

ところで、絵本を選ぶ際に、どんなものを選べばいいのかわからない、という声も聞いたことがあります。
私自身が購入する際は、まずは自分の好みで選んできました。
ガレージセールなどの場合は、状態の良いもの、という条件も加わったりしますが、基本的には自分が読みたいな、読んであげたいなと思うものを選んでいます。

それでも、たくさんの本の中から選ぼうとすると、迷ってしまうこともあるかもしれません。
そういう場合には、ブッククラブ、という方法もあります。
たとえば、「童話館ぶっくくらぶ」 http://www.douwakan.co.jp/index2.html
こちらは、毎月数冊の絵本を選んで送ってくれるというシステムです。
ニュージーランドの場合、月に2冊だと送料は1000円。
そこにプラス絵本の代金が加算されます(2000円から2500円ぐらいだそうです)。
ゆうちょ銀行口座からの自動引き落としとなっています。
口座を持っていない場合は、日本在住のご家族などにお願いしたりするようです。
入会金は不要とのこと。

おじいちゃんおばあちゃんからのプレゼントという方法でも人気があるそうです。
自分では選ばないような本が送られてくることもあって、親としても新鮮な気持ちで読むことができるとか。
思いがけない本が子どもの心をひきつけるとか。
いろいろな利用者の皆さんの声も目にしました。

本は購入するだけではなく、借りるという方法もありますね。
ご存知かもしれませんが、タカプナ図書館には、日本語の児童書コーナーもあります。
それから、子ども図書館もありますね。
いろいろな方法で、子どもたちの本を手にする機会が増えることは、とてもいいことだと思っています。
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テーマ : 海外で暮らす子供の日本語教室
ジャンル : 学校・教育

子どもと本

昔の日本では、家庭環境に関わらず、子どもが本を読み始めるということがいくらでもあったようです。
野口英世のことを調べていたときも、字が読めないお母さんが、息子には学校に通い文字が読めるようになることを願っていました。
また、そうした例と同じくらい、教育よりも、手に職を持って生きるほうが大切だと考える家庭もありました。
特に女の子に対しては、上の学校に進むなんて考えられないというお家も多かったようです。
将来子どもが自立して生きていくためには、教育よりも、手に職だと信じていたのです。

けれども、それは以前の日本の話です。
21世紀の今、子どもが学校に行くのは当たり前のことになっています。
義務教育は、小学校中学校の九年間ですが、高校進学率も高くなっています。
さらに、専門学校や短大・大学に進む人数も半数を超えています。
その上で、大学院や海外留学の人数も増えているのだそうです。
つまり、教育を受ける人の数が、昔の日本よりもはるかに多くなっているのです。

それなのに、読書の時間は減っています。
それだから、でしょうか。

子どもたちは、どんなに忙しくても、面白いと思ったことには手を出すと思います。
ということは、本は面白くないと思われているのでしょう。
本よりも、ゲームやテレビ、コンピューターのほうが面白いのかもしれません。

それは否定はしません。
とくに、テレビの持つ力の大きさは、自分の子どもを見ていてもわかります。
息子たちは、テレビで英語を覚えたり、歌を小覚えたりしています。
けれども、それだけでは・・・と思う気持ちも、私は持っています。
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子どもを本好きにするには、まずは親が本を読む姿勢を見せるべきだと言う意見があります。
娯楽の選択肢が少なかった昔に比べて、現在では、あふれんばかりの楽しそうなことがあるのです。
その中から、読書の与えてくれる楽しさを子どもたちに伝えるためには、やはり家庭内での読書環境は大きく影響してくると思います。
また、最初から一人で楽しめる子どもは少ないと思います。
本そのものの面白さを理解する前に、お母さんやお父さんと一緒に本を読んだことが楽しかったとインプットされると思うのです。
そう考えると、子どもとほんの結びつきは、家庭での取り組みが大きいと改めて思うのです。

子どもと読書

少し古いデーターですが、子どもと読書に関わるこんな数字があります。

2000年に行われたOECD(経済協力開発機構)の学習到達度調査において、「趣味としての読書をしない」と答えた生徒の割合が日本は55%(OECD平均31.7%だったという数字です。
「どうしても読まなければならないときしか、本は読まない」と答えた生徒が22%(OECD平均12.6%)という数字もあります。
これは、15歳を対象にした調査結果です。
日本の各教育関係者の皆さんは、この数字に衝撃を受けられたようです。
確かに、半数以上の子どもたちが、趣味としての読書はしないのですから、いかに子どもたちがほんのない生活をしているかが実感できますよね。

政府はこうした数字の背景に子どもの読書離れが指摘されていることを挙げています。その理由として、テレビ、ビデオ、インターネット等の様々な情報メディアの発達と普及が一番にあげられています。
さらに、子どもの生活環境の変化、幼児期からの読書習慣の未形成などによるものだとしています。
例証として、児童生徒の1か月の平均読書冊数をあげているのですが、この数字もなんともかなh氏鋳物です。
小学校6.2冊。
中学校2.1冊。
高校1.1冊。
中学生になると、とたんにぐんと落ちていますよね。

さらに、1か月に1冊も本を読まなかった児童生徒の割合も出ています。
小学校10.5%。
中学校43.7%。
高校67.0%。

活字中毒の私は、1ヵ月に1冊も本を読まないなんてことは考えられないのですが、子どもたちを取り巻く読書環境の現実がこの数字には表れていると思います。

それでも、ハリーポッターのように、世界中を巻き込んだブームも起きています。
面白い本、楽しい本は、まだまだあるはずなのです。
どうにかして、子どもたちに本の世界の魅力を伝えたいと、考えています。

文字の練習1 ひらがなカード

文字の練習(1)ひらがなカード

ひらがなが、読める・書けるというのは、教室の願いの一つでもあります。日本では小学校一年生の一学期ほどでひらがなの習得は終えてしまいますが、こちらではなかなかそうもいきません。文字の習得は、繰り返しの練習と、実際に使う事が大切だと思います。

最初は文字の読み取りの練習からはじめます。文字を読むことができるようになる必要要素は、文字の形の識別・認識ができること、文字と音との結び付けができることだと考えています。教室では、ひらがなを書いたカードを一枚ずつ提示して読ませていきます。後追いで言うところから始めて、徐々に自分たちから言えるようにしていきます。

初級の子どもには、市販のひらがなカードを使います。なぜなら、カラーで絵がついているからです。
フラッシュカードの要領で、次々とめくっていくこともあります。クラス全体でやると、最初は読めない子も、ワンテンポずれつつも、まわりの声にあわせて発声するようになります。
席順ごとに一枚ずつ読ませていったりもできます。また、絵の書いてあるほうを提示して、何の字が書いてあるか(初めの字)を当てさせる事もします。

音読3

音読の三回目は「何を読むか」です。何を音読するか、考えてみます。

1.教科書及びテキスト
これは、宿題になっていることもありますので、子供たちもやらなくちゃ、という気持ちになるようです。
宿題で練習しているときなどは、背中でもかまいませんので、どうぞ聞いてあげてください。聞き手を意識しながら読むことは、とても大切な事です。発音を明確に、文章のリズムを崩さずに、聞き手にわかる音量で、と意識する点が多いからです。
また、教科書は大使館や総領事館などに申し込むと学年相当のものが無償で配布されます。海外ではなかなか日本語の書籍類や学習問題集などが手に張らないので、これはとてもうれしいことですね。

2.諺・慣用句
諺や慣用句には面白い表現が多くあります。諺カルタや、諺を扱った絵本などを通して、音読・暗唱に取り組めそうです。
普段の会話の中にことわざや慣用句をうまく取り入れてみるのもよい方法だと思います。大人が使っている表現を真似することも、子どもたちは好きですから。

3.名文
NHKの『にほんごであそぼ』や、斎藤孝氏の『声に出して読む日本語』などの影響で、名文ブーム、音読ブームが起きています。中で取り上げられているのは、古典近代文学の冒頭部分や、詩・俳句・短歌。歌舞伎や落語の一説と、多種多様です。全文を読まなくても構わないのです。冒頭の一節だけでも、十分豊かな世界が広がります(名文だからこそ?)。何より、日本語独特のリズムや言い回しを知ることに繋がります。

4.論説文・評論文
日本の国語教育は文学傾倒のきらいがあります。学習言語が発達してくる高学年では、文学作品だけではなく、意見を明確に論じているような論説文・評論文を音読のテキストにするのも効果的です。主述の関係が明確な文章は、文型練習にも役立ちます。
この他にも、音読の材料になるものはいくらでもあります。故郷の市町村のキャッチフレーズや、童謡、唱歌、わらべ歌。家庭の中に、優れた日本語環境を持ち込むことは可能です。家族一緒に音読したり、暗唱会をしたりと、工夫もできそうです。

ここで、私の教室での取り組みもご紹介します。
読み物教材テキストを使用しているクラスでは、毎回のレッスンで「音読」があります。一人が一文章(句点で一区切り。会話はカギカッコ一つで一区切り。)ずつ読む(一人一文読み)、一段落ずつ読む、といったリレー読みをします。これは、どの子にも音読の機会を与えるということ、順番に回ってくる自分の受け持ちを読むために常に集中力が必要だと言う事、同じように自分の順番を知るためにも他の子どもたちの読みを聞く、などの意義があります。
単元や場面の終わりには、音読テストと称して、まとまった文章を音読する事もあります。事前に指示した場合、ほとんどの子どもは家庭で練習をしてきます。高学年以上になると、その場でテストを告知することもあります。短い練習時間の後、本番となります。子供やクラスによっては「完璧読み」を指示します。一字一句間違えず、つっかえずに読むことを目標とするテストです。間違った時点で読みは中断され、次の子供の番になります。授業の時間によっては、再挑戦は次回と言う場合もありますが、できるだけ同じ時間内に再度テストし全員合格を目指すようにしています。

群読」を取り入れることもあります。代表的なのは詩ですが、物語文、説明文でもテキストになります。一つの作品を、ソロ(一人読み)アンサンブル(二人ないし三人読み)コーラス(全員読み)にパート分けした台本を作ります。自分の担当を決め、声を重ねたり、一人で朗朗と読んだりします。これは、声の重なる面白さを味わうためです。また、目的があった方が、音読の練習にやる気が出ます。

最後に、音読の指導に限らずいえることですが、子供たちが文章の意味をどのように読み取っているのかを知る必要があると思います。文字を一文字ずつ読んでいるのか、単語の意味を理解して読んでいるのか、文全体の文法を理解して読んでいるのか、といったことです。一文字ずつ読むという段階では、読んでいる子供本人も、内容の理解はなかなかできませんので、指導の目的・方法・対処などは当然配慮が必要になってきます。

プロフィール

STUDIO.S日本語教室

Author:STUDIO.S日本語教室
ニュージーランドで小さな教室を開いています。
海外で暮らす子どもたちの日本語保持の方法を試行錯誤しています。
活字中毒。動物好き。
ガーデニング初心者で楽しんでいます。

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