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私は誰でしょう

私は誰でしょうは、話す練習、聞く練習にもなります。

まずはじめに、動物や食べ物、家具、道具などのイラストカードを、他の子ども達に見えないように一枚ひいてもらいます。
引いた子は、そのものの名前を言わずに、ほかの子に当ててもらうために3つのヒントを出します。
例えば「馬」のカードならば「足は四本あります」「走るのが速いです」「背中に人を乗っけます」というようにです。
このヒントだと、ラクダや象、牛といった答が出るかもしれませんね。混乱した場合には特別ヒントとして、4つ目のヒントを出すといいと思います。
最後のヒントということで、限定しやすいように「馬車を引きます」のようなヒントがいいでしょう。
最初は、動物シリーズ、食べ物シリーズのように、ジャンルを限定すると当てやすいです。
ヒントが一つ出ているようなものですからね。
難度を上げる場合は、ジャンルわけをせずにランダムにカードを混ぜるといいでしょう。

市販のひらがなカードや漢字カードを使うと簡単です。
雑誌の写真などを切り抜いて、自分で作ることもできます。
芸能人や歴史的有名人といったシリーズも、大きい子どもたちには人気があります。

これは、ご家庭でもできます。
親子二人でする場合は、カードを伏せておいて、相手に見えないように上から順番に引いていくとよいでしょう。
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テーマ : 日本語教育/異文化コミュニケーション
ジャンル : 学校・教育

Show&Tellの題材

昨日のShow & Tellの説明では、定番のお題「宝物」を紹介しました。
そのほかにも、題材になるものを探してみました。

はいている靴
これは、その場でできますね。
教室では、入ってくるときに靴を脱ぎますが、それを持ってくればいいので簡単です。
ただし、ニュージーランドでは裸足でいる子どもも多いので、その点は注意が必要かもしれません。

宝物と同じように、はいてきた靴についてのスピーチ。色や形、メーカー、材質など、データを細かく話したり、履き心地や買ってもらった時のエピソードを披露してもらうことができます。

自分の手これもその場でできますね。
手については、短作文の題材にもしています。
自分の手をよ~く見て観察します。
そして、大きさや色、傷、つめ、手ができることなどなどを話します。

自分の持っている文房具これも、その場でできるシリーズです。
鉛筆や消しゴムなど、何かひとつ選んで話してもらいます。
同じ鉛筆を持っている子がいたりすると、なんだかとってもうれしそうです。

一枚の写真これは、事前に持ってきてもらうように指示しておきます。
写真のテーマを決めておくといいと思います。
「三歳のころの写真」とか、「動物と一緒に写っている写真」とか、「家族写真」などのようにです。
そして、その写真を見せながら、写真のエピソードを話します。
おうちの人にその写真を取ったときの様子を聞いてくるように言ってあげると、いろいろな思い出がふくらんでいくようです。

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Show&Tellを日本語でも

子どもたちは現地校でよく「Show & Tell」を行っているようです。これは、物を見せながら、そのものについて話すスピーチの方法です。これから話す題材を手にしているので、話し手もイメージがわきやすいようです。聞き手側も、具体物を前にして話を聞くので、興味関心が持続します。
これを、英語だけではなく、日本語でもやってみてはいかがでしょうか。

この活動のねらいは次の3つです。
相手に聞いてもらえるような話し方を身につける。
相手の話を聞き、内容に関心・感想・質問などを持てるようにする。
時間を考えながら、話をすることができるようにする。


プライベートな「ニュース」は話しにくいけれど、お題をもらうと話しやすい、と言う子どももいます。現地校でも経験済みの子どもも多いので、やり方はわかっています。ですから、みんなの前で話すことに、幾分緊張しながらも、堂々と話してくれる子がほとんどです。

「私・僕の宝物」というお題は定番中の定番ですね。前の週に予告をしておいて、各自宝物を持ってきてもらうようにします。その現物を提示しながら説明していくのです。初めての場合は、定型フォームを板書して見本を見せると入りやすいと思います。
たとえば・・・
(1)宝物の名前
(2)どうして宝物になったのか
(3)気に入っているところ
というような、おおまかなポイントを提示するだけでも、子どもたちは安心して話すことができるのです。

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ラジオごっこ

これは、一応「話す」に分類しましたが、「読む」にもかかわりがある活動です。
高学年向きかな?

その名も「ラジオごっこ」。べたすぎますね。
名前のとおり、ラジオのアナウンサーのように原稿を読みます。
普通の番組のパーソナリティではなく、NHKラジオ放送のアナウンサーのように読むのです。
お手本に、本物を録音して聞かせてあげると、イメージしやすくなると思います。
漢字かなまじりで、一分間に350字読むスピードが、NHKラジオのアナウンサーの平均だそうです。
そうしたリズム、スピード、正確さに注意しながら天気予報や、時報といった原稿を読んでみます。
これも、録音してあとからみんなで聞いてみると楽しいですね。

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ジャンル : 学校・教育

すてきな三人ぐみ

盗賊の三人組がさらった少女ティファニーはみなしごだった!
いやなお家へもらわれていくくらいなら、三人といたい、と思う女の子。失うものが何もない強さでしょうか。
ぬすんだ宝物の使い道を聞かれて、困ってしまう三人組ですが、彼らが思いついたこと、それから実行した事はとてもすばらしいことでした。


もちろん強盗は犯罪なのですが、義賊風でもある三人組に、すっかり感服してしまいます。
一番驚いた事は、その後「集落」ができること。子ども達がいかに幸せだったかが象徴されていると思います。そこまではなかなかできるものじゃないです。

『すてきな三にんぐみ』卜ミー・アンゲラー
訳:今江 祥智
出版:偕成社(1969年)
絵:卜ミー・アンゲラー
原題:THE THREE ROBBERS(1962年)

テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

発声練習

日本語と英語では、話すときに使う筋肉や、口のあけ方が違うといわれています。私自身も、家族と長い時間英会話を続けていると、日本語を話すときに口周りに違和感を覚えることがあります。
日常生活の中で、そうした使い分けまでもしている子どもたちはすごいですね!
今日は、口の動かし方を考えた発声練習について書いてみます。

日本語と英語で口のあけ方が違うのならば、日本語の時間の前に、まず口の柔軟体操をしてみてはどうだろうか?と考えました。
そこで思い浮かんだのが、劇団員の方などがやる発声練習です。
「あ!え!い!う!え!お!あ!お!」
なんて叫んでいるシーンを何かで見たことがあります。
日本語の時間の前に、必ずこうした発声練習をするのです。
普通の会話よりも大きな声を出しますし、母音を意識してはっきりと発生しますから、口の周りの筋肉もほぐれるのではないかと考えています。

発声練習の際には、次のことに気をつけています。
1.おなかから声を出す
おなか、というよりも下腹、ですね。そこにぐっと力を入れます。声の響きが違います。

2.のどの力を抜く
下腹にはぐっと力を込めるのですが、のどはやわらかく開きます。
のどに力が入ると、いためる場合もありますし、何より出てくる声が美しくありません。

3.口をしっかり動かす
普通の会話では、あまり大きく口を開いたりすぼめたりしなくても発声できる日本語です。けれども、発声練習では、一語一語しっかり口を動かしてもらいます。口周りの柔軟運動ですからね。

ほかにも呼吸やリズムなど、考えるといろいろ出てきそうですが、今のところ私が子どもたちに注意するのはこの3つです。

題材は、先ほどの「あえいうえおあお」のシリーズ。
ほかに「はひふへほ」で、それぞれ笑ってみるというのもあります。

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文字の練習3 似ているひらがな

私が意識して取り上げた中に、似ているひらがながあります。
これは、子どもたちが混乱しやすく間違いやすい文字でもあります。
そこで、似ている文字は、セットで取り上げ、それぞれの違いを確認していくことにしました。
たとえば「の・め・ぬ」。
並べてみるとわかるように、少しずつ部品が増えています。
これも、書き順や、その文字から始まる言葉を同時に練習します。
ほかには「ね・れ・わ」「き・さ」などがあります。

同じ部品を持つひらがな同士の練習もします。
たとえば、「まめ」仲間。
「な、は、ほ、ま、よ」などです。
「しっぽ」仲間は「ぬ、ね」。
「てん」なかまは「お、か、な、や、ら」など。
同じ字が何度出てきても構いません。
「あ、この字やったことがある!」と、子どもたちも気づきます。
「二回目だから上手になっているかな?」などとやる気を引き出しながら練習します。

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文字の練習2 一筆で書けるひらがな

読み取りの力がついてから、書く練習に入ります。
教室では、五十音を完璧に読めなくても、クラスや子どもの様子を見て、書く練習に進んでいくこともあります。
繰り返しの練習の中で定着していくことと、子どもの意欲をそがないためです。

私が、お手本として作成したのはA6サイズのカードです。
書き順ごとに違う色を使って作ります。
もちろん、市販のカードでもかまいません。
まず、一画でかける文字から取り上げます。
く・し・つ・て・の・ひ・へ」です。
教室では升目のノートを使用しているので、ホワイトボードにも升目を書き、どの位置から書き始めるかを指示します。
終わりの位置も点で示してあげると、よりバランスよく書けるようです。
このときに、その字から始まる言葉も一緒に考えます。
「く」をとりあげたときは、次のような言葉が出ました。
くつ
くま
くろ
くし
くん(君)
くり
くだ
くち
くに
くっきー
くりすます
くりすますつりー
くまんばち
くすり
くいしんぼう
くらい
くうき
くさい
・・・
なかなかの語彙数です。
そうして出てきた言葉をひとつ選んで自分のひらがなカードを絵つきで作成すると楽しいですね。
また、同じ字を何回も練習するプリントを作って宿題にしたこともあります。

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文字の練習1 ひらがなカード

文字の練習(1)ひらがなカード

ひらがなが、読める・書けるというのは、教室の願いの一つでもあります。日本では小学校一年生の一学期ほどでひらがなの習得は終えてしまいますが、こちらではなかなかそうもいきません。文字の習得は、繰り返しの練習と、実際に使う事が大切だと思います。

最初は文字の読み取りの練習からはじめます。文字を読むことができるようになる必要要素は、文字の形の識別・認識ができること、文字と音との結び付けができることだと考えています。教室では、ひらがなを書いたカードを一枚ずつ提示して読ませていきます。後追いで言うところから始めて、徐々に自分たちから言えるようにしていきます。

初級の子どもには、市販のひらがなカードを使います。なぜなら、カラーで絵がついているからです。
フラッシュカードの要領で、次々とめくっていくこともあります。クラス全体でやると、最初は読めない子も、ワンテンポずれつつも、まわりの声にあわせて発声するようになります。
席順ごとに一枚ずつ読ませていったりもできます。また、絵の書いてあるほうを提示して、何の字が書いてあるか(初めの字)を当てさせる事もします。

鉛筆の持ち方と書く姿勢

字を書く力は、子どもの手の骨格や筋肉、体の発達具合とも関係があると言われています。
さらに、文字を書き始める時期に、正しい鉛筆の持ち方や書く姿勢を身につけることは大切なことでもあります。

エンピツの持ち方
これについては、様々なサイトや書籍などでも紹介されています。
鉛筆を正しく持てないと、たくさん字を書いているうちにどうしても負担がかかり、字が読みにくくなったり、疲れたりします。だんだんと長い文章を書けるようにするためにも、まずは疲れない持ち方・きれいに書ける持ち方を身につけることが大切です。
しっかりと力を入れて濃く書くようにしましょう。
ひとさし指と親指とで軽くつまん でから中指でささえるようにするとよいでしょう。 
小指は、少しだけノート(紙)につくようにします。
鉛筆の軸は、倒れすぎないよう 注意してください。

書く姿勢
目の高さは、机から30センチ程 度はなして、背すじをぴんとのばしましょう。
時々、かがみこんだり、寝そべったりして字を書く人を見かけることがあります。
また、机に対して斜めに座っている人もいます。
本人はそれが一番書きやすい姿勢だとおっしゃいますが、字を覚え始める段階の子どもたちには、やはり正しい姿勢で取り組んでほしいと思っています。

音読3

音読の三回目は「何を読むか」です。何を音読するか、考えてみます。

1.教科書及びテキスト
これは、宿題になっていることもありますので、子供たちもやらなくちゃ、という気持ちになるようです。
宿題で練習しているときなどは、背中でもかまいませんので、どうぞ聞いてあげてください。聞き手を意識しながら読むことは、とても大切な事です。発音を明確に、文章のリズムを崩さずに、聞き手にわかる音量で、と意識する点が多いからです。
また、教科書は大使館や総領事館などに申し込むと学年相当のものが無償で配布されます。海外ではなかなか日本語の書籍類や学習問題集などが手に張らないので、これはとてもうれしいことですね。

2.諺・慣用句
諺や慣用句には面白い表現が多くあります。諺カルタや、諺を扱った絵本などを通して、音読・暗唱に取り組めそうです。
普段の会話の中にことわざや慣用句をうまく取り入れてみるのもよい方法だと思います。大人が使っている表現を真似することも、子どもたちは好きですから。

3.名文
NHKの『にほんごであそぼ』や、斎藤孝氏の『声に出して読む日本語』などの影響で、名文ブーム、音読ブームが起きています。中で取り上げられているのは、古典近代文学の冒頭部分や、詩・俳句・短歌。歌舞伎や落語の一説と、多種多様です。全文を読まなくても構わないのです。冒頭の一節だけでも、十分豊かな世界が広がります(名文だからこそ?)。何より、日本語独特のリズムや言い回しを知ることに繋がります。

4.論説文・評論文
日本の国語教育は文学傾倒のきらいがあります。学習言語が発達してくる高学年では、文学作品だけではなく、意見を明確に論じているような論説文・評論文を音読のテキストにするのも効果的です。主述の関係が明確な文章は、文型練習にも役立ちます。
この他にも、音読の材料になるものはいくらでもあります。故郷の市町村のキャッチフレーズや、童謡、唱歌、わらべ歌。家庭の中に、優れた日本語環境を持ち込むことは可能です。家族一緒に音読したり、暗唱会をしたりと、工夫もできそうです。

ここで、私の教室での取り組みもご紹介します。
読み物教材テキストを使用しているクラスでは、毎回のレッスンで「音読」があります。一人が一文章(句点で一区切り。会話はカギカッコ一つで一区切り。)ずつ読む(一人一文読み)、一段落ずつ読む、といったリレー読みをします。これは、どの子にも音読の機会を与えるということ、順番に回ってくる自分の受け持ちを読むために常に集中力が必要だと言う事、同じように自分の順番を知るためにも他の子どもたちの読みを聞く、などの意義があります。
単元や場面の終わりには、音読テストと称して、まとまった文章を音読する事もあります。事前に指示した場合、ほとんどの子どもは家庭で練習をしてきます。高学年以上になると、その場でテストを告知することもあります。短い練習時間の後、本番となります。子供やクラスによっては「完璧読み」を指示します。一字一句間違えず、つっかえずに読むことを目標とするテストです。間違った時点で読みは中断され、次の子供の番になります。授業の時間によっては、再挑戦は次回と言う場合もありますが、できるだけ同じ時間内に再度テストし全員合格を目指すようにしています。

群読」を取り入れることもあります。代表的なのは詩ですが、物語文、説明文でもテキストになります。一つの作品を、ソロ(一人読み)アンサンブル(二人ないし三人読み)コーラス(全員読み)にパート分けした台本を作ります。自分の担当を決め、声を重ねたり、一人で朗朗と読んだりします。これは、声の重なる面白さを味わうためです。また、目的があった方が、音読の練習にやる気が出ます。

最後に、音読の指導に限らずいえることですが、子供たちが文章の意味をどのように読み取っているのかを知る必要があると思います。文字を一文字ずつ読んでいるのか、単語の意味を理解して読んでいるのか、文全体の文法を理解して読んでいるのか、といったことです。一文字ずつ読むという段階では、読んでいる子供本人も、内容の理解はなかなかできませんので、指導の目的・方法・対処などは当然配慮が必要になってきます。

音読2

音読の2回目は、「暗記・暗唱」について考えてみます。

「読書百篇」という諺があります。意味がわからなくとも百回読めば、自然と書かれている内容を理解する、という意味です。一つの文章を百回読むことは容易な事ではありません。百回までいかなくとも、どこに何が書いてあるかをさっと指摘できるようになるまでには三十回の練習が必要である、ということが言われています。これは、内容理解のために必要な音読の回数と考えてもいいと思います。

教室でも、教科書やテキストを学習しているクラスでは「読み」の宿題が出ています。子供たちは大抵1回読んでおしまい、としてしまうようです。週一回のレッスンと、家庭での一回の練習では、三十回にはなかなか達しないままです。「読み」の宿題のポイントは、すらすらと読めるようになることです。一文字ずつの拾い読みでは内容の理解までには至りません。「暗記するくらい読んできてください」という指示を出すこともあります。音読カードを作って、読みの宿題を確認する方法を取った事もあります。教科書やテキストに、読んだら色を塗る方法で何度も繰り返すことを促した事もありました。
三十回という具体的な数字は、達成が難しいかもしれません。それでも少しでも多く読みの練習を繰り返してほしいと思っています。

音読1

今日は、音読についてです。
音読というのは、声に出して読むことです。
本棚でもご紹介しました斉藤孝氏が「声に出して読む日本語」を提唱したことは皆さんもよくご存知だと思います。
それ以前からも、国語教育界では、音読には力を入れてきました。斉藤氏の提案のように暗証するところまでは行かなかったかもしれませんが。とにかく、教室で音読をしなかった人はいないのではないでしょうか?では、音読にはどのような意義があるのでしょう?

音読は、日本語を体で読む活動です。目で文字を読み、口で発声し、耳で聞く。体を通して日本語を体感し、身につけていくのです。市毛勝雄氏は

「上手に音読する必要があるのは、気分を表現するためではなく、よりよく理解するためだからである。なによりも、文字という記号の固まりを言葉としてときほぐすのは、音読が最良の手段なのである。」

と述べています。
また、小さい子どもの場合は、音読のほうが黙読よりも読みの速度が早いという報告があります。内容理解についても、四年生が音読から黙読への移行時期とみられています。つまり、四年生以前は、黙読よりも音読をしたほうが、内容を理解しやすいとうことです。
一般に、一年生から三年生は、読みを学ぶ時期であり、この時期は音と字とを合致させていく練習をします。そして、音読によってそれらを確認をするのです。四年生以後は、学ぶ為に読む時期です。多量に読むことが大切な練習になります。大量の情報を読みながら処理していくという読み方に移行しますので、黙読の方が内容理解にするようになるのです。

ですから、低学年の間は、音読の練習は大変重要だと言えます。さらに、海外で学ぶ子供たちにとっては、高学年以上になっても「日本語を発声する事・自分の話す日本語を聞くこと」は大切だと思います。なぜなら、日本語を発声する機会が少ないからです。また、日常会とは違った文体に触れるチャンスでもあるからです。

読む力・高学年の場合

学習言語を読む力について考えてみます。

まず、「学習言語」とは何でしょうか?これは「文脈の支えが少なく認知的な負担が大きい場面で発動される」言語です。授業中に求められるような抽象的な思考活動をに必要なものです。文字を媒介に新しい知識を仕入れたり、内容を整理・分析したりといった活動に要求される能力です。「生活言語」から「学習言語」に至るには、とても時間がかかると言われています。
また、母語での「学習言語」が確立されているかどうかも、重要な決め手となります。「学習言語」領域は母語(第一言語)と第二言語の間で相互作用を及ぼすと言われているからです。

日本語で学年相当の内容を学習するためには、日本語での読み書き能力、日本語の語彙と知識が必要です。
読みの力は五・六年生程度の授業についていく力があれば、基礎は完成しています。国語の教科書をご覧になるとわかると思いますが、小学校三・四年までは「話し言葉」中心の学習です。五・六年になると日常生活では使わない言葉が多くなり「書かれた日本語」を読むことが要求されるようになります。中学に入るとさらに内容のレベルが上がっていきます。学習内容も日常生活からかけ離れた内容になってきます。「書かれた日本語」を通しての学習が必要です。漢字も増えてきた日本語の文章が難しくなってくるのが高学年なのです。

ここでは、「読み聞かせ」とは別に、学習言語としての「読む力」を伸ばすためのアイデアをまとめてみました。

1.家庭の中に読書の環境を
これは「読み聞かせ」とも重なりますが、大切な事なので。読書環境とは、家族全員が読書をする時間を持つこと、読み聞かせ、本にまつわる会話などがその例として考えられます。楽しみながら読める本を探して、お父さんお母さんも一緒に読んであげることで、日本語を使った楽しみが、又一つ増えるのです。そして、読書力は全ての学習の基礎になるものです。ですから、日本語力の向上のために英語での読書も大切であることも認識してください。
身近な「日本語読み物」としての教科書の熟読も効果的です。繰り返し読むことを嫌がる子どももいますが、全文を暗記できるくらい読み込むことができれば、達成感はもちろんのこと、日本語の持つリズム感がつかめるようになります。ただし、これは三年生くらいまでの教科書に限って言える事のようです。

2.現実に即した文章を読む
物語だけではなく、新聞記事、評論文などの現実に即した文章に接する事も大切です。こうした説明的文章に触れることは、自分の考えを理論的に説明する力も養います。文章で表現する力もつきます。
普段の生活の中で使われる表現の多くは、文学的な表現や詩的な表現よりも、いつ、どこで、だれが、なにをした、というような理論的な表現です。ですから、こうした種類の文章に触れることも大切なのだと思います。

3.多読
とっかえひっかえ、手当たり次第に本を読む子どもについて、斜め読みで内容が頭に入っていないんじゃないかしら?と心配の声をきくこともあります。けれど、様々なジャンルの本を手当たり次第に読むことで、自分の好みもはっきりしてきますし、何より大量の日本語・文字に触れることができます。
頭の中で英語に訳さなくても理解できるレベルのものは、思い切り大量に、流し読みでも構いません。これは、日本語の持つリズム感や感触に慣れるということが最大の目的です。
語彙量や定型文句を増やしていくためには、自分の日本語レベルよりも少し高めの作品を選び、内容を理解しながら読み進めていくことが必要です。その際には、言葉の意味を聞いたり、自分で辞書を使って調べたりという作業が必要になってきます。(ですから、小さい子供には面倒ですし、理解力が高まる12才前後からの取り組みでいいのではないかと思います。)このように、辞典や百科事典を使って丁寧に読むことは、読解力向上の鍵です。その読書が各教科の学習内容の理解向上にもつながりますので、高学年には是非試して欲しいと思っています。

4.母語で既習の内容を日本語で読む
これは、母語が日本語ではない場合を想定しています。たとえばニュージーランドの歴史や、オールブラックスの記事、あるいは英語で学習した日本のことなどを、日本語で読み返す方法です。既習の内容を日本語に置き換える作業をするのです。
未知の内容を学習する場合、概念形成、言葉の習得、語彙の蓄積をいっぺんにやることになります。これでは負担が大きいでしょう。日本語の意味がわかるだけでは、概念の理解が深まったとは言えないからです。

用具のいらない遊び4・魚鳥木

魚鳥木は、古今東西とも言いますね。
複数人数でする場合は、輪になって座り、リーダーが「魚鳥木(古今東西)」といって、テーマを決めます。「魚!」というテーマなら、隣から順番に魚の名前を言っていきます。つっかえたり、重複したら、その人が今度はリーダーになります。鳥の名前、木の名前も同じようにします。
「古今東西」だと、ジャンルがもっと広くなるようです。
色、くだもの、動き言葉、国名などなど。

ご家庭でする場合は、親子でやっても楽しめます。

用具のいらない遊び3・いろいろ言葉

色色ことばのゲームです。
これは、何かをしながらも付き合えるので、ご飯の支度をしながらでもOkです。
やり方はいたってシンプル。
色の名前を言われたら、その色のものを答えるゲームです。
たとえば、「赤」といわれたら「いちご」と返します。
最初はいろいろな色を言っていくといいでしょう。
色とものが結びつくまで繰り返します。

難度を上げるときは、次第に数を増やしていきます。
たとえば「赤、青」というようにです。
答えは「トマト、海」でもいいですね。
三つだと難しくなります。
「赤、赤、緑」で「りんご、さくらんぼ、葉っぱ」というようになります。

用具のいらない遊び2・背中にもじもじ

相手の背中に文字を書いて、それを当ててもらうゲームです。
ひらがな、カタカナ、漢字、混合とレベルを上げていくこともできます。
書くほうも、相手に当ててもらうことが大事ですので、ゆっくり丁寧に書くように気をつけます。
当てるほうは、背中に神経を集中して、感じ取ります。
自分でも指を動かして空中になぞり書きして考える子どももいます。
はじめは一文字からはじめるといいでしょう。
難度を上げる場合は、単語の次数を増やしていきます。

二人一組でグループ競争もできます。
複数人数でやる場合は、あらかじめ文字や言葉を書いたカードを用意しておき、ランダムにそれを選ばせるのもおもしろいと思います。

読み聞かせ この素晴らしい世界

読み聞かせ この素晴らしい世界(ジム・トレリース)高文研(1300円)1987年

少し古い本ではありますが。
この本は、アメリカでベストセラーになった読み聞かせハンドブックです。

ここにかかれている「やってほしいこと」は、たくさんあります。それぞれに細かくかかれているので、始めよう!!という前向きな気持ちになれると思います。例えば。。。

1.読み聞かせはできるだけ早く始めること。幼いときに始めれば始めるほどよい。
2.乳児の言語能力と聴取能力を刺激するために、マザーグースやさまざまな歌を利用すること。単純だが大胆な色使いの絵本も、子供の好奇心や視覚を刺激する。
3.あなたと子供の時間が許す限り、ひんぱんに読み聞かせること。
4.少なくとも一日に一回は、読み聞かせのための時間を作ること。わが家では寝る前と学校へ出かける前に決めている。
5.人の話を聞く技術は後天的なものであることを忘れないこと。それは徐々に教え込み、開発してゆくべきもので、一朝一夕に身につけられるものではない。
6.絵本は、聞き手である子供の年齢差が大きくても全員に同時に読み聞かせられるが、小説となるとそうはいかない。子供たちの年齢差が二歳以上の場合は、個別に読んでやった方がはるかに効果的である。そのためには、親の側でもそれなりの努力が必要になるが、その報酬は払った努力に比例して大きくなる。子供一人ひとりの個性を伸ばすことにつながるだろう。
7.絵本から始め、おはなしの本、小説へと進むこと。
8.本の長さ、テーマに変化を持たせること。
9.最後まで読むこと。いったんある本を読み始めたら、それを読み続けるのがあなたの責任である。ただし──それがよくない本だとわかった場合は、別である。また、ある章を読んで次の章を読むまでに、三日も四日もあいだを置き、それでも子供の興味が持続されているとは思わないこと。
10.ときには子供の知的レベル以上のものを読み、彼らの知力に挑戦すること。



いかがですか?
この10個だけでも、なるほど!と思わされます。

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Jim Trelease、亀井 よし子 他 (1987/12)
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子どもを読書好きにする読書指導50のコツ

子どもを読書好きにする読書指導50のコツ(上條 晴夫)学事出版(1600円)1996年

(1)人の話を聞く技術は後天的であると知ること。
(2)時間が許す限り頻繁に行うこと。
(3)絵本から始め、お話の本、小説へと進むこと。
(4)聞き手の興味を宙ぶらりんにするためによい場面で区切ること。
(5)読み聞かせのあとは話し合いの時間を持つこと。
(6)読み聞かせには練習が必要であること。
(7)表情を豊かに読むこと。
(8)ゆっくりした速さで読むこと。
(9)読む本にはあらかじめ目を通しておくこと。
(10)いったん読み始めた本は最後まで読み聞かせを続けること。



この10か条は、コツのコツ、基礎の基礎、といったところでしょうか。
最近は「エプロンシアター」や「大形絵本」などを利用して舞台での大掛かりな読み聞かせの会というものも増えてきているようです。
そうなってくると、聞き手である子どもたちは観客であり、読み手側は演者となります。何気なく読んであげるだけではなく、そうした関係性をも踏まえながら読むことで「指導」が生きてくるというわけです。

著者は、(4)が特に大事だと書いています。余韻をひく、というのでしょうか、子供たちが「もっと!」と言うようなあたりで止めるのがコツということなのでしょう。

子どもを本好きにする読書指導50のコツ 子どもを本好きにする読書指導50のコツ
上條 晴夫 (1996/10)
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子どもの日本語力をきたえる

子どもの日本語力をきたえる(斎藤 孝)文藝春秋(900円+税)

『声に出して読む日本語』で一世を風靡した斎藤氏の著作。帯には「日本語力が低い子どもは、文章だけでなく、コミュニケーションにおいても理解力が低い。子どもがこの先、どれだけのハードルを乗り越えていけるかは、日本語力の高さによって決まるといっても過言ではない。」とあります。

『こどもは、すごいものと「出会い」たがっている。』『重要なことは、一つの文章や一冊の本をめぐって、親子で会話するということ』ということで、名分との出会いを推奨している斎藤氏。NHKの「にほんごであそぼ」の監修もされているので、斉藤氏の名文世界に触れた方も多いのではないでしょうか。教室に来るこどもたちも、「じゅげむ」や「ややこしや」「でんでんむしむし」を唱えていることがあります。

これまでSTUDIO.Sでも、過去の名作の冒頭を暗誦したり、視写したりする授業をしてきました。『坊ちゃん』『羅生門』『高瀬舟』『平家物語』『枕草子』『奥の細道』などです。俳句や短歌を鑑賞する授業もありました。

思い起こせば、札幌の教員時代にも『山のあなたの空とおく』なんて暗誦をしていました。「フランスの小学生は、自国の偉大な詩人達の作品を暗誦する」という話を聞いて始めた事でした。自分自身が大学生の時に、奈良の道を歩いている時に無性に詩を口ずさみたくなり、しかし口ずさむべき詩が浮かんでこないという悲しい体験をしたことも、暗誦指導に関心を持ったきっかけの一つです。

話がそれましたが、本書には斎藤氏が主宰している斎藤メソッドの実践例も載っています。教室に持ち込んで追試してみたいものもあります。さて、教室の反応はいかに?

子どもの日本語力をきたえる ― 親子で読む『理想の国語教科書』 子どもの日本語力をきたえる ― 親子で読む『理想の国語教科書』
齋藤 孝 (2002/09/13)
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視覚で捉える日本語6

6回目の視覚シリーズは、買い物メモです。
時間に余裕がある時、買い物リストを日本語で書きます。子どもでも読めるようにひらがなやふりがな付きで書きます。
そのメモを子どもに持たせて、店内を回るのです。野菜売り場で、「今日は何を買うんだったっけ?」とか、「牛乳は買うんだっけ?」などと、時々チェックしてもらいます。全品チェックするとあまりにも時間がかかりますから、ところどころで構わないと思います。
責任ある仕事を任された子どもは、真剣にメモをチェックします。仕事と日本語の学習が結び付いているのです。

かけるようになった子どもには、このメモ自体を書いてもらうのもいいかもしれません。
こちらが言った言葉を聞き取って書くという練習にもなりますね。

用具のいらない遊び1・じゃんけん

用具の要らない遊びの王道といえば?じゃんけんです。
言い切っていますが、どうでしょうか?
じゃんけんにもいろいろなバリエーションがありますね。じゃんけんの言い方にも郷土色があるようです。

日本ではもうすっかり定着した「最初はぐー」も、もちろん最初はわかりません。
我が家の長男は、いまだにじゃんけんはあいこが最高と思っているようで、後出ししてまであいこにしようとしています。
今はそれでもいいか・・・と思ってやっていますw

ただ単純にじゃんけんをするだけでも、小さな子どもは喜びます。
勝敗を記録することもできますね。
じゃんけんのバリエーションは、また別の機会に書いてみたいと思います。

そうそう。それから、じゃんけんはニュージーランドにもあります。
岩、はさみ、紙がそれぞれぐー、ちょき、ぱーに符合しています。

読み聞かせ5

今日は、読み聞かせのポイントについて考えてみます。

1.読み手が楽しむこと
→嫌々読んでもらっても、子供達も楽しくありません。オーバーアクションでなくてもいいのです。読み手自身が楽しいなぁと思える本を選ぶ事が大切ですね。

2.毎日の習慣にする
→一日一冊、一日十分でもいいのです。毎日の習慣にしていきましょう。大事な親子のコミュニケーションになるはずです。日中は、子どもたちの気が向いたとき、「読んで」と要求があったときに。そして、寝る前の一時を読み聞かせタイムとする、というパターンが多いようです。その際には、お父さんが読んであげているという例も多く聞きました。日中触れ合う機会がなかなか無い場合は、いいチャンスかもしれませんね。

3. ゆっくりとはっきりした声で→ことさらオーバーに感情移入しなくても構わないと思います。ただし「聞いてもらっている」という気持ちを忘れずに。

4.読み手の言葉で絵の説明を
→これは、赤ちゃん時代に効果的です。集中力も短く、言葉にそれほど関心の無い時には、本文をそのまま読むよりも、絵を見せながら「イヌがいるね」「空が青いね」と話し掛けてあげましょう。(もちろん、本文を読んではいけないと言う意味ではありません) 登場人物の名前を、子どもさんの名前に変えてあげるのも喜びますね。また、日本語の絵本が手元にない場合も、読み手が英語の文章を日本語に訳して読んであげることができますよね。

5.文章を読むとき、指で文字をなぞりながら→文字への興味も出てくる3歳頃からは、文章を読む時に一緒に指で文字を追いかけたりする工夫も効果的です。文字と音が一緒に入ってきます。子供たちは、読める字は読もうとします。一文字だけでも自分が読める字を見つけると、それを指差して発音したりする場面もあります。「すごい!!」とびっくりさせられることがありますね。

6.お気に入りをつくる
→読み手にしてみると、同じ本を繰り返し読むのはつまらないものです。それでも子供たちは「もう一回」「また読んで」と、同じ本を読んでもらいたがる時があります。考えて見ると、これはチャンスなのです。子供たちが「お気に入りの一冊」を持っているということなのですから。繰り返し繰り返し読んでもらった本は、内容を暗記してしまう場合が多いようです。文字が読めない年齢でも、ぱらぱらとページをめくりながら文章をぶつぶつとつぶやいている…というお話もよく聞きます。覚えてしまうぐらい好きな本があるって、すばらしい事だと思います。

7.感想を聞かない→読み終わった後に感想を聞いてしまうと、読後感が失われます。子供たちの方から「あそこが面白かったね、びっくりしちゃった」「このくまはがんばったね」という感想が出る場合もありますが、「そうだね」と受け止めるだけで十分です。感想をまとめるのはとても難しい事です。うまく言葉にできなかったり、適切な表現が思いつかなかったりで口を閉じてしまう子供もいます。読み聞かせは勉強ではありません。たっぷりと聞く、これだけで十分なのです。

読み聞かせ4

今日は、絵本以外の選び方です。本の選び方のポイント3になります。

文章の理解度が高まり、語彙量も増えてくると、絵本以外でも物語を読み聞かせできるようになります。
この時期になると、興味のある分野がはっきりしてきますので、その中から選ぶといいと思います。
多読を心がけるのであれば、ナンセンスなもの、リアルなもの、ファンタジー、冒険物といろいろなものを取り上げてもいいでしょう。
文章自体が長い作品が多くなるので、章立てになっていて、読みきりやすいものを選ぶと、「今日はここまで」と区切りがつけやすいです。
読み聞かせと自分での一人読みの目安としては、9歳頃になったら、読み聞かせと自分で読むのを同じくらいの割合に持っていき、12才頃には自分で読む割合を多くするとよいようです。ただし、これはあくまでも目安です。中学生でも読み聞かせを楽しむ事はできます。

読み聞かせ3

今日は、本の選び方のポイント2ということで、少し大きくなったらの場合です。

1.子供の好きな分野のもの
→動物が好きな子供なら、動物が主人公のもの(『ひとまねこざる』『ぐりとぐら』『どろんこハリー』『くまさん』などなど)、乗り物が好きな子供なら乗り物がテーマのもの(『はたらきもののじょせつしゃケイティ』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』『きかんしゃやえもん』『ぴかくんめをまわす』などなど)食べることが好きな子供には食べ物が出てくるもの(『カラスのパン屋さん』『スージーちゃんのスパゲッティ』『おしゃべりなたまごやき』などなど)というように、ジャンルを絞って読んでいくのも楽しいものです。

2.具体的な生活に関わるもの→大人の前をしたり、ごっこあそびをするようになると、生活に題材をとった絵本にも興味をしめします。自分の経験と照らし合わせて考える事もできます。主人公と一体化して、お話の中に入り込むこともできるでしょう。(『はじめてのおつかい』『ぶたぶたくんのおかいもの』『みんなうんち』『ちのはなし』などなど)

3.日本の昔話
→昔から語りつがれてきた昔話には、日本人の考え方や感性がよく表れています。また、日本人なら一度は聞いたことがある、という作品も多いはずです。空想の世界に遊びながら、日本の風土にも触れてほしいと願っています。(『ももたろう』『うらしまたろう』『かぐやひめ』『だいくとおにろく』『したきりすずめ』『はなさかじいさん』などなど)

4.図鑑や百科事典→「読み聞かせ」からはややずれてしまうかもしれませんが、自然科学の分野に興味を持ち始めたら図鑑や辞典はおすすめです。最初は図や写真が多く使われているものが良いでしょう。子供たちは飽きずに眺めています。説明の文章にルビが振られているものだと、字が読めるようになれば内容が理解できます。

読み聞かせ2

本の選び方のポイントについて書いてみます。まずは、3歳くらいまでなら、の場合です。

1. 1ページの文章が短いもの
→小さな子供は先が気になるものです。ページをめくるという行為そのものが楽しいときでもあります。リフレイン(繰り返し)や、韻を踏んでいるなど、単純でリズミカルな文章のものなどは、子供たちもすぐに覚えて一緒に口ずさみます。

2.絵を見ただけでストーリーがわかるもの
→かならずしもドラマチックでなくてもいいのです。次の展開を想像したくなるようなストーリーが楽しいようです。

3. 色鮮やかな絵のもの、絵だけでも訴える力のあるもの
→ 赤ちゃん時代にはシンプルなものがよいと聞いたことがあります。たとえばミッフィーやしろくまちゃんに代表されるような絵です。明るい色使い、単純化されたフォルムが、子供たちには認識しやすいそうです。
少し大きくなってきたら、美しいさし絵のものもたくさん見せてあげたいですね。これは、芸術的な体験にもつながりますね。

4.読み手が気に入ったもの→ご自身が小さい頃に読んだもの、クラシカルな古典的名作、最近話題の新作などなど、選択はいろいろありますね。読み手自身がいやいや読んでいては、子供も楽しくありません。

5. 子供が選んだもの
→たとえ上記の4つにあてはまらなくても、子供自身が好きな本ならば問題ありません。繰り返し同じ本に執着してもいいのです。今まで言った事と矛盾しているようですが、子供にとって本を読んでもらう時間は特別な時間なのです。心地良くすごせる時間を大切にしてください。「選ぶ絵本の割合は、親が読ませたい本1:子供が読みたい本9」ということも言われています。

読み聞かせ1

今日は、読み聞かせについてです。
読み聞かせというのは、本を読んで聞かせてあげるということです。日本語での読み聞かせは、大切な日本語環境の一つです。是非、毎日の習慣にしてみてください。
読み聞かせは一方通行ではありません。読み手が読んでいるだけでは…?と言う声もありますが、聞き手も、うなずいたり、びっくりしたり、笑ったり、引き込まれて息を呑んだりと、いろいろなサインを送ってきます。読み手も聞き手も双方が楽しめる読み聞かせをしていきたいですね。読み聞かせが家庭内でのコミュニケーションの一つになればいいなぁと思っています。
また、これからここでご紹介していく本の選び方のポイントや読み聞かせのポイントはあくまでも一つの方法に過ぎません。100組の親子がいれば100通りのコミュニケーションがあると考えています。それぞれのご家庭での方法がきっとあるはずです。あまりこだわらず、楽しむ事が一番です。
また、子どもを対象にした読み聞かせについてはいろいろなサイトがあります。そちらもどうぞ参考にしてみてください。

視覚で捉える日本語5

5回目の視覚をテーマにした活動はメッセージボード、伝言板です。

メッセージボードに毎日子供へのメッセージを書くようにするという方法です。ボードではなく、お手紙やメモでもいいと思います。文章が長くかけるよう、読めるようになったら交換日記もいいかもしれませんね。

初めは「おかえりなさい」や「おはよう」「すきだよ」といった簡単なフレーズがよいと思います。徐々に「今日は寒いね」「おやつはなんでしょう?」「4時になったらプールに行くよ」など、様子や行動に結び付く内容にしていきます。何度か繰り返して同じ言い回しを使うと、目にする機会も増え、様子や行動とメッセージが結び付きやすくなります。

視覚で捉える日本語4

視覚をテーマにした4回目は標語ポスターです。
これは、3回目の名前カードの記事にも書いたように、無意識のうちに認識する日本語のひとつだと思います。
ですから、文字が読める子どもたちだけではなく、小さいうちから貼っておくといいと思います。

さて、では標語ポスターとはなんでしょうか?
例えば、トイレに「水を流そう」、洗面所に「手を洗おう」、ベッドサイドに「おやすみなさい」、玄関に「いってらっしゃい」「おかえりなさい」などなど、その場に即したことばを標語にして貼っておくというものです。
ただ、単品で名詞のみが貼ってあるのではなく、会話形式や文章になっている物のほうが、そこにある必然性が増すのではないでしょうか。
この場合も、年齢に関わらず、漢字も使って作るといいと思います。漢字にはふりがなさえふればいいのです。

学生のころ、教育実習に言った先の先生に、子どもたちが一番認識しやすいのは筆で書いた文字だというお話を聞いたことがあります。
ですから、こうした標語ポスターも、丁寧な行書体で書くのがいいかもしれません。

聴覚で捉える日本語4

言語を習得するには、その言語が「現地語」として使われている場所で暮らす事が、近道だと言われています。それは、その言語を使う場所・場面が多いということ、視覚・聴覚を通して言語が入ってくるということ、様々なバリエーションでその言語に触れることができること、などが理由だと思います。
日本語の場合は、日本に行く事で子供たちは全身に日本語のシャワーを浴びる、ということになるのです。視覚のページにも書きましたが、看板・新聞・広告・本・雑誌・道路標識・スーパーのPOP・お菓子のパッケージ・テレビのスーパーインポーズなどなど、いたるところに日本語の文字があります。テレビ・ラジオ・CD・電話・学校での授業・アナウンス・周りの人々の話し声などなど、聴覚にもどんどん訴えてきます。
今回はこうした日本語のシャワーというのがテーマです。

上にも書いたように、シャワーを浴びる一番の方法は日本へ行く事です。その際に、日本の幼稚園や学校に体験入学すると、日本語の会話力・聞き取り力は飛躍的に伸びます。それだけ、触れる機会、使う機会が多いからです。
家族だけではなく、隣近所や、お店の人など、第三者と日本語で触れる機会も大切です。家の中で通じる言葉遣いだけではなく、外の人にも伝わる言葉があるということがよくわかるからです。

日本に帰国しなくても、日本語で会話できる友だちと思いっきり遊ぶ時間もシャワーと言えるでしょう。週末やホリデー中などには、そういったお友だちとの時間を設定している方も多いと思います。
コミュニケーション・ツールとしての日本語が活躍する場面を設定する事は、とても大切な事です。言葉と言う者は、使うことに意味や価値があり、使うと言う事は、他者とのコミュニケーションを指すと考えているからです。
ですから、日本語を媒介として楽しい遊びを提示すると、楽しさと日本語が結び付いて子供たちの中に残ります。それが、日本語への追求を後押しするのです。

日本へ滞在した時の楽しいできごと(たとえばおじいちゃんやおばあちゃんとの思い出、ディズニーランドで遊んだ事、七五三で着物を着てお化粧もしたこと、などなど)が日本語と結び付くので、日本から帰ってきた子どもたちは、もっと日本語ができるようになりたい!!という要求をしてきます。そして、そういう時期には飛躍的に語彙も増え、明瞭な発音で会話し、意欲的に読み書きの練習にも取り組むという黄金のリンクができます。

プロフィール

STUDIO.S日本語教室

Author:STUDIO.S日本語教室
ニュージーランドで小さな教室を開いています。
海外で暮らす子どもたちの日本語保持の方法を試行錯誤しています。
活字中毒。動物好き。
ガーデニング初心者で楽しんでいます。

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